今まで自動組紐製造機にプログラムした組み方は、すべて8本組でしたが、今回、12本組に挑戦しました。

まず、「江戸源氏組」です。

斜めからの様子

唐八つ組のように、中央にハート形の模様が入ります。
ただ、厚みは2倍になっており、かなりボリューム感があります。
横から見ると、ヘリンボーン模様になっています。
中央の模様は、両脇と糸の太さを変えることで、全体とのバランスを調整できます。
中央(ハート形)と両脇の糸の太さを2:1と3:2で試してみました。

真上からの様子

上が3:2で下が2:1です。

次に「方丈組」です。

斜めからの様子

「江戸源氏組」は”厚みのある平紐”という感じでしたが、こちらは幅と厚みが同じ角紐です。

真上からの様子

中央に直線、外側に斜め模様が入るシンメトリ模様で、前後左右の区別はありません。
どちらの組み方も、ボリューム感のあるしっかりした紐になりました。

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4件のコメント

  1. 和服に興味を持ち、羽織紐の組紐について知りたくなり、貴ブログにたどり着きました。
    様々な織り方が織り手さんのリタイヤで見られなくなるなか、機械織りできちんとプログラミングされれば織り方の伝承という問題が解消され、さらに安価に供給されると考えました。
    マイクロビットは少しだけ触ったことがあります。いろいろな組み方をどのようにプログラミングされているのかなと思いコメントを書かせていただきました。

  2. コメントありがとうございます。
    私は組紐については、全くの素人でしたが、装置の製作を通じ、その奥深さに驚かされます。
    まだまだ、人間が手による組紐づくりには遠く及びませんが、ゆっくりとではありますが、これからも、活動を続けていこうとおもいます。
    また、お気が向きましたら、ご訪問いただければ幸いです。

  3. 組紐の製造に興味があり、探していましたところ伝統を残しつつ近代化に
    向けて、試行錯誤される素晴らしい取り組みだと感じましたので、ついコメントさせて頂きました。

    品質や仕上がり時間等も気になります^^
    例えば一度、自動組紐製造機を試してみたり、また販売等はされてますでしょうか?

    1. コメントありがとうございます。
      釣り錘の組紐機の仕組み自体は昔からあるものです。
      さすがに先人たちの知恵の結晶で、作業手順さえ間違わなければ、今回作成した組紐製造機でも、問題ない出来上がりになります。
      ただ、今回作成した組紐製造機は、スピードの点で、人が行うより劣っています。
      個人的には、装置が物を作るのを見るのが好きですので、その点においては、満足しています。
      この装置をどうしていくかは、現在思案中です。

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